【1】「あくせく!アクセス」とは
使いやすい道具(ツール)はやっぱり自分でつくらなくちゃ。
手になじむ道具(ツール)はやっぱり自分でなおせなきゃ。
システムツールだって同じです。
業務システムツール作りをご紹介するところです
ようこそ、「あくせく!アクセス(略称:あくアク)」へ。
ここでは、次の方に向けて「業務システムツールをつくる方法」をご紹介していきます。
経営者や管理職の方
組織の業務データをもっと活用したい。
でも、システムツールは安く早く手に入れたいし、なにかあれば柔軟に変えられるようにしたいとお考えの方。
小規模組織の社員や職員の方
ご自分の担当されている社内業務を効率化したい。
でも、システムツールは同じ部署の人と手っ取り早く作りたいし、なにかあればだれでも直せるようにしたいとお考えの方。
本当に欲しいシステム(ツール)は何?
一口に「システム」といっても、さまざまなものがあります。
巨大で頑丈な「城」
外部の関係者などもつかう業務なので、高度なセキュリティ機能があるもの。大量のデータを短時間で処理する業務なので、高度な処理高速化対応がされているもの。
こういう業務には「城」のようなシステムをつくらなければなりません。
でも、お金も時間も非常にかかります。
自分だけの「テント」
自分一人の業務なので、すべて手作業するよりマシなもの。
こういう業務には「テント」のようなツールが便利。
でも、ExcelやWordだけを使っていると限界が。
みんなで使える「家」
高度なセキュリティも高度な処理高速化も必要ないけれど、部署内など皆でつかう業務なので、それ相応の機能が必要なもの。
こういう業務には「家」のようなシステムツールが必要です。
でも、お金も時間もかけられません。
ご紹介するツール作り
これからご紹介するのは、三種類のシステムのうち「家」レベルのシステムツールを作る方法です。
ツール作りの前提
次のことを前提とします。
対象業務は小規模なもの
小さな業務では、システムツールを作るのに時間もお金もかけられません。おかげで、「できたら便利なのになぁ」と思いながらも、手つかずのまま。
そこで、ここではこうした業務を対象とします。小規模とはいえ、扱うデータ件数は数十万件以上でも問題ないレベルです。
作るのは業務担当者
業務は生き物です。業務の効率化やとりまく環境の変化で絶えず変化していきます。このため、システムツールも使っているうちに画面や帳票を変える必要がでてきます。でも、ツール作りを(外部業者など)人まかせにしていると、費用や時間がかかるのでなかなか変えることができません。
そこで、ここではシステムツール作りは、そのツールを使う方が行えるようにします。
ツール作りの方針
次の方針を採用します。
プログラミング言語は使わずに
日々の業務をこなしながら、業務担当者が本格的なプログラミング言語を覚えていくのは難しいことです。そして、これを後任の方に引き継いでいくのは、もっと難しいでしょう。
そこで、ここでは業務担当者はプログラミング言語は使わないようにします。
開発ツールにはこだわらず
システムツールを作るためのツール、これを“開発ツール”といっています。たとえば、マイクロソフト社のオフィス製品である、Excel、Word、Accessなども開発ツールとして使うことができます。
そこで、ここでは一つの業務のシステムツールを作るために使う開発ツールには(一種類だけを使うなどと)こだわらないようにします。これで「入力画面ではAccesを、一覧表作成ではExcelを、レター作成ではWordを使う」というように、それぞれの開発ツールが本来持っている機能を活用することができます。
一つのツールはシンプルに
私たちは「業務は、ツールと手作業とが協力しながら運用される」ものであると考えています。このことから、「ツールとツールの間になんらかの手作業があるような、業務運用も良し」としています。
代りに、作られるツールは極力“シンプル”なものを目指します。(「一つのツールに、なんでもかんでも詰め込むようなことはしない」ということです)
データベースを真ん中に
これまでお話ししてきたように作られたツールは「さまざまな開発ツールで作成された、シンプルなツールの“集合体”」となります。
でも、この集合体で使う“業務データ”は別々に持っていても仕方がありません。そこで、ここでは、この業務データをツールの間で共有するための“器(うつわ)”として、“データベース”を使います。これで「あるツールを使ってデータをデータベースに登録し、別のツールを使ってデータベースから情報を取り出す」というデータの活用ができるようになります。
システムツール作りを学んでみませんか
「ExcelやWordの基本的な使い方はわかっています。でも、Accessは初めて。ここの考え方で、Accessを使ったツール作りを勉強したいけれど」
まずは、このWebの主宰者の著書「あくせく!アクセス」をお勧めします。
また、通信教育もご用意してあります。
「とりあえず、いろんなところにある大量のデータを集計・分析してみたいんだが。できませんか」
であれば、データベース環境をつくりましょう。
お問い合わせください。