【5】第三章 二日目

 再び、X社の会議室。
 山上君と松本さん、そして今回は、彼らの上司である木下課長と吉田課長もいて、狭山さんが来るのを待っている。
 と、そこへ、狭山さんが現れた。
「遅くなって申し訳ありません。では、さっそく始めましょう。吉田課長、木下課長、例のものは、できてますでしょうか?」
「一応ね。ただ、私も木下さんも忙しかったものだから、ざっと作成しただけなんだが」
「いえ。それで構いません。細かい部分は、これから皆さんと検討していきたいと思っていましたので」
「それを聞いて安心した。では、貼り出してみよう」
と、両課長が丸めていた模造紙を壁に貼り出した。

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