【A】開発手法とお作法
開発手法
あくアク流は、中小企業における小規模な業務システム・ツールを作成することを目的としており、二つの方針を立てています。
方針 | 内容 |
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業務担当者による作成・変更 | 業務担当者自身が、ツールを作成・変更していきます。 |
データベース・ツールによる作成 | データベースを中核とした各種の開発ツールで作成します。 |
業務担当者による作成・変更
私たちが日頃使っている様々な“道具(ツール)”は、その手に馴染むまで、何度も“改良”を加えられていきます。
それは、業務システム・ツールといえども例外ではなく、本来それは、使用者自身により、何度も“改良”が加えられて、より良いものになっていくものです。
この考え方から、あくアク流では、業務担当者自身が業務システム・ツールを作成し、臨機応変に変更していくことを基本とします。
このため、いわゆる“システム開発”で使用される“プログラミング言語”は原則使用しません。
データベース・ツールによる作成
現在では、プログラミング言語を極力使用しない開発ツールには、様々なものがあります。
例えば、アクセス(Microsoft Access)や、ワード(Microsoft Word)、エクセル(Microsoft Excel)といったオフィス製品などがありますが、あくアク流では、さらに利用できるものであれば何でも利用していきます。
但し、これらの開発ツールで作成された各種の業務システム・ツールで共有されるべき業務データは、原則、データベースに記録されるものとします。
お作法
これら二つの方針から、あくアク流では様々なルール(“お作法”と呼んでいます)を決めていて、この内、Accessを開発ツールとして採用した場合の“お作法”を説明することが本コースの目的となっています。
なお、あくアク流では「業務担当者自身が、業務システム・ツールを作成・変更していく」ため、本コースも“(プログラミング言語を使用する)プログラマー”の方向けではありませんので、ご注意下さい。
また、あくアク流は、“概念DOA”という思想を背景にしています。この思想では「一つの業務画面は、『データ → 情報 → 入出力』という関係で作成される」というルールを決めていることから、あくアク流アクセス開発においても「一つの業務画面は、『テーブル → クエリ → フォーム』という関係で作成する」という“お作法”を決めています。