【2】よくあるご質問
■■ このページの目次 ■■
あくアク(akuaku)について
“あくアク(akuaku)”とはなんですか?
内山氏の提唱する「プログラミング言語を使わない業務システムツールの作成手法」を、氏の著書名から“あくせく!アクセス流”、略して“あくアク流”と呼んでいます。あくアク(akuaku)は、株式会社データ中心設計が提供するあくアク流の教育環境を指します。
“あくアク流”とはなんですか?
内山氏の提唱する「プログラミング言語を使わない業務システムツールの作成手法」のことです。この手法は「業務を担当されている方ご自身が、自分の業務に役立つシステムツールを作ったり直したりできるようにする」ことを目的としています。このため、Microsoft Accessなどの環境を利用した業務システムツールの作り方のルールを決めています。
あくアク流はなぜルールを決めているのですか?
あくアク流では、業務システムツールは業務担当者ご自身が作ったり直したりします。
このため、プログラマーやシステムエンジニア(SE)といったシステム技術者ではない方でも「ある決まったルールに沿っていけば、比較的簡単に業務システムツールが作れる」ようにあくアク流はできています。
また、このルールにより作られた業務システムツールは、業務が違ったとしてもほとんど同じパターンで作られるため、ある業務の担当者が辞められても他の業務担当者が直すことができるようになります。
プログラミング言語を使わなくとも業務システムツールはできるのですか?
できます。
現に、あくアク(akuaku)の教育で最初に必要となる共通業務のシステムツールには、ログイン画面、メニュー項目の管理画面、ログインIDの管理画面などがあらかじめ用意されていますが、これらはすべてプログラミング言語を使わずに作られています。
どんな業務システムツールも作れますか?
いいえ。
あくアク流が対象としている業務システムツールは「業務担当者ご自身、又は、業務担当部署の方が使う」ことを想定しています。
このため「社外のお客様に使っていただくなどセキュリティ面に配慮した安全性、大量のアクセスがあっても決して異常終了しない安定性などが保障された本格的なシステム」には向きません。このようなシステムは、主に企業の基幹ビジネスに直結したものが多く、多額の資金投資や長期の作成期間が許されるので、システム技術者に依頼する方が現実的です。
対して、あくアク流が対象とする業務は、多額の資金投資は許されず、短期間に作らなければならないものが多いのですが、その利用者は比較的小規模であるという特徴があります。
小規模な業務ツールであれば、Excelを使って作っていますが
Excelを使って、さまざな業務システムツールを作っていらっしゃる業務部署は多いと思います。
しかしながら、これらのツール作成には次のような懸念や問題点があります。
- データの共有ができていない
多くの場合、業務データが複数のExcelブック間で共有されずにいます。このため、1つの業務データの値が変わると、あちらこちらのExcelブックを手作業で直していかなければならないことになります。 - 作成時のルールがまったくない
多くの場合、ツールを作る際のルールがまったくありません。このため、ツールを作られる方の技術的なスキルによって、"手作業"前提の部分、"キーマクロ"の部分、"プログラミング言語(VBA)"で作成された部分など、作られた方が辞められた場合に手が付けられないことになります。
あくアク流は、こうした懸念や問題点を解決するために「データベースにより業務データを共有する」ことや「プログラミング言語を使わずに作る」ことをルール化しています。
「データベースにより業務データを共有する」こともルールとなるのですか?
その通りです。
あくアク流の根底には「業務データベースを作り、ここに業務データを記録することによって、業務担当者間で情報を共有すべき」という考え方があります。この様な考え方を“概念データ中心アプローチ(conceptual data oriented approach)”、略して“概念DOA(ディーオーエー)”と呼んでいます。
このデータベースに記録された業務データの値が変わると、そのデータを使った各種の画面や帳票には変更後のデータが自動的に反映されるので、非常に効率的です。
概念DOAとはなんですか?
業務システムを「業務データを一元的に記録し(※1)これを利用者が共有しながら(※2)入力または出力を行う仕組み」ととらえて、一元的に記録される業務データ項目を分析することからアプローチする、システム分析・設計手法です。
※1:“One fact in one place.”と言われます。
※2:“One fact to all users.”と言われます。
データベースはMicrosoft Accessで作るのですか?
原則はそうです。
あくアク流が対象としている小規模な業務では、せいぜい数万件レベルのデータを扱う場合が多いため、Microoft Accessを想定しています。
ただし、業務によっては数百万件レベルのデータを蓄積しなければならないものもあるので、その場合は無償でありながら本格的なデータベース管理システムであるPostgreSQLを想定しています。
Microsoft Accessは必ず用意しなければなりませんか?
原則はそうです。
あくアク流の基本的な業務システムツールはAccessで作ることが多いからです。
ただし、最低限必要なMicrosoft Accessは1つだけです。
業務で使うPC(パソコン)には、Microsoft社が無償で提供している"Access Runtime"というツールをインストールします。
この点は「Access実習を行う前に」をご覧ください。
プログラマーを目指していますが役に立ちますか?
「プログラミング言語を覚える」という点ではお役にたてません。
あくアク流は「外部のシステム技術者に委託する様な投資をしてもらえない業務担当者の方が、プログラミング言語を使わずに業務システム・ツールを作る」ことを想定しているため、「プログラミング言語を習得したい」というプログラマー志望の方のご要望にはお応えできないのです。
ただし「プログラミング言語を覚えるだけでなく、設計なども行いたい」とお考えの方であれば、あくアク(akuaku)の考え方は大いに役立つと考えております。
Microsoft Accessの資格試験の合格を目指していますが役に立ちますか?
「資格試験に合格する」という点ではお役にたてません。
たとえば「Excelのすべての機能を知らなければMicrosoft Excelの資格試験には合格しないけれど、実際の業務担当者は必要最低限のExcelの知識でExcelベースの業務システムツールを作成している」ことからもおわかりの通り、「業務担当者の方が、ご自身で業務システム・ツールを作成するための知識」と「Microsoft Accessの資格試験に合格するための知識」とは一致しません。
あくアク(akuaku)は前者の教育を目的としているため、Microsoft Accessの資格試験合格を目指す方のご要望にはお応えできないのです。
ただし「資格試験に合格した後、実際に業務担当になったときに役立つ知識を習得したい」とお考えの方であれば、あくアク(akuaku)は大いに役立つと考えております。
あくアク(akuaku)サービスについて
“あくアク(akuaku)サービス”とはなんですか?
株式会社データ中心設計が提供する「あくアク流の教育環境“あくアク(akuaku)”」は、有料会員制によりご利用になれます。この有料会員サービスのことを“あくアク(akuaku)サービス”と呼んでいます。
有料会員になるには会費をお支払いいただく必要があります。
あくアク(akuaku)の正規会員になって、どんなサービスを受けられますか?
あくアク(akuaku)の教育講座の受講(教育コンテンツの閲覧)や、あくアク流による業務システムツール作成に必要な“共通基盤システムツール”や“業務システムツールの雛型ファイル”の取得、内山氏への質問などご自分で実際に業務システムツールを作るために必要な様々なサポート・サービスを行います。
教育コンテンツはどの様な形で提供されるのですか?
基本的にはテキスト主体のWebページとして提供させていただきます。
ただ、Accessの操作などテキスト内の画像だけではわかりにくいところは“おさらい”として動画でも提供しております。
この点は「あくアク流Access初級編(1)」の一部が試読できますので、ご覧ください。
講師の方への質問や相談はどの様にすれば良いのですか?
講師の内山氏へのご質問やご相談は、原則すべてメールにて受け付けております。(「お問い合わせ」をご利用ください)
なお、内山氏の状況により回答に日数がかかる場合がございますので、あらかじめご了承の程よろしくお願いいたします。
教育サンプルについて
教育サンプルは正規会員になれば受け取れるのですか?
はい。
「あくアク(akuaku)教育講座の“サンプル説明”にあるもの」は、会員の方には無償で提供させていただきます。
なお、これらのサンプルは「会員の方がご自分の業務に使う」ことを前提としておりますのでご注意ください。
手っ取り早く、必要なツールを手に入れたいのですが?
できます。
あくアク(akuaku)サービスからは離れてしまいますが、弊社の事業に「業務システム・ツールの作成」がございます。作成委託と並行して、あくアク流の学習をしていただき、もし習熟されたならばツールの引き継ぎも受けることができます。一度ご相談ください。
必要なツールを格安、できれば無償で作ってほしいのですが?
できるかもしれません。
教育サンプルは「業務現場で実際に使っているもの(または使っていたもの)」をご提供しています。これは、会員の方から「こういったツールが欲しい」とご相談いただいたもので、その仕様が「小規模かつ他の方にも有用」とわかったものを、弊社が格安または無償でお作りしたものです。一度ご相談ください。
各種の手続きについて
入会するにはどうすれば良いですか?
「会員のお申込み(正規)」よりお申込みください。