【7】おわりに
いかがだったろうか?
山上君、松本さんというX社の二人が、狭山さんの指導を受けながら、Accessのテーブルを作成するまでを、簡単ではあるけれども書かせて頂いたのだが、その“雰囲気”だけでも感じ取っていただけただろうか?
当初、本書は「Accessを使って、業務システム・ツールを作成する手順」を画面サンプルも多用しながら説明する、いわゆる“Accessの操作説明書”的なものと位置付けていた。
しかし、いざ書き始めてみると、「もっと、Accessに触る前の段階(これを、システム開発分野では“上流”と言っているが)を書いていかなければ」との思いが強くなり、前後編の体裁とさせて頂くことになった。
本書を読んで、すぐにAccessに触ろうとされていた方には申し訳ないが、ただ、概念DOAによる上流工程での検討がなければ、「仏作って魂入れず」となりかねないことから、前編は、大部分を、こうした場面に費やさせて頂いた。
さて、後編はいよいよ、クエリ、フォーム、レポート、マクロという、Accessのプログラム・ファイルを構成する要素を説明しながら、画面や帳票を作成する段階を書いていくことになる。
とはいえ、不慣れな山上君のこと、あいもかわらず“あくせく”状態となろうが、狭山さんや松本さんの助けも借りながら、なんとか“(一応の)完成”にこぎつけることを、筆者も願っているところである。(がんばれ!山上君)